ダートコーンと呼ばれる土砂で覆われた円錐形の氷。これはどうして出来るのでしょうか? 氷河の平らな表面にシャベルひとすくいの土砂を置いたとします。氷河の表面は年月をかけて融けますが、その間、土砂がその下の氷を熱から守るため、土砂に覆われた氷は、氷が露出した部分に比べて融け方が少なくなります。それは、土砂の表面は日射を吸収して温度が高くなりますが、土砂の下の氷を溶かす熱源は土砂層内の伝導熱だけなので、周囲より融け方が遅くなるためです。その融解抑制の結果、円錐形が出来るわけです。では、土砂がどうして氷河の表面にあるのでしょう。それは次の写真をご覧ください。 写真: Bill Eichenlaub