リツヤ氷河(Lituya Glacier)の外縁堆積原(アウトウォッシュ・プレーン)のほんの一部。氷河の端が後方に見えます。この写真を撮影する七日前に、氷河に堰き止められた湖が放水し、アウトウォッシュ・プレーンが洪水になりました。写真の黒い物体は氷河の端から欠け落ち、座礁した氷山です。洪水の水が流れ広がるにつれて浅くなり、氷山は動けなくなってしまったわけです。大きな岩石が写真の左から右へと移動する水流に運ばれ、氷山の左側に積み上げられました。氷山の周囲の窪みから、水量が減った時の氷山の大きさが予想出来ます。氷山は融け続け、数日後には大きな窪みしか残っていないでしょう。このような光景は一年前にも見られ、しょっちゅう起こることが予想されます。キャンプをする時は、穴のないところを探すのが賢明でしょう。 (アウトウォッシュ・プレーンとは、氷河が融けて流れ出した水流によって氷河の前面に作られる堆積平野のこと。) 写真: Bill Eichenlaub