リード氷河(Reid Glacier)が後退した後に残る栄養分の少ない土地に一本のチョウノスケソウ(長之助草)が根付くと、素晴らしい変化が起こります。その一本の植物が外に向かって増殖し、次第に大きな円状になります。そのうち他にも同様に増えたチョウノスケソウの円が広がり、辺り一面がチョウノスケソウで覆われます。チョウノスケソウは土地を肥やし、次第に他の種の植物が生え始めます。これが「植生遷移」と呼ばれる過程です。 (チョウノスケソウの学名:Dryas drummondii、俗名:Dryas)写真: Jim Mackovjak