グレーシャーベイ(Glacier Bay)の別名は「変化」と言えるほど、湾の奥部は著しく変化しています。1970年代にはミューア氷河(Muir Glacier)は湾まで伸びており、写真の水の部分は氷山に満ち、アザラシが集まったものです。私が座っているところは、最近まで氷で覆われていましたが、今では写真に見えるチョウノスケソウ(長之助草)やシトカオルダーなどの先駆植物が生えています。シトカオルダーは成長が早く、一年に1メートルも伸びます。あと十年もすれば、このような開けた光景はなくなり、絡み合った低木の薮をかき分けて歩かなければならないでしょう。 (チョウノスケソウの学名:Dryas drummondii、俗名:Dryas。シトカオルダーの学名:Alnus viridis、俗名:Sitka alder)写真: Bill Eichenlaub