太平洋岸蒸気船会社のパンフレット「1905年夏のアラスカクルーズ」より(5-6頁):太平洋岸蒸気船会社では、アラスカクルーズ向けに新蒸気船スポケーン号が造られました。乗客の皆様の安全を第一に考え、しかも乗り心地良く作られ、観光と娯楽に最適です。乗客用に設えられた大部屋ラウンジは、氷に覆われたフェアウェザー(Fairweather)山、セントエリアス(St. Elias)山からの冷たい風から守られながら、周りの景色をリラックスしながら満喫出来るように作られています。特別室はどれも戸外室となっており、ゆっくりとお休みになれるベッドがあります。食堂では一日五食用意され、穏やかなインサイド・パッセージ(内海航路)では、食事時には乗客のほとんどが集まってきます。腕のいいシェフや気の利いたウェイターによって、キメ細かく質の高いサービスが提供され、乗客全員に快適に過ごして頂くためのおもてなしに必要なものも万全に整っています。また、澄んだ海から採りたての新鮮な魚介を味わっていただけるのも魅力の一つです。 (Jim Mackovjakの絵葉書コレクションより、デジタル復元Bill Eichenlaub)