バブル・ネット・フィーディングと呼ばれる、ザトウクジラの集団漁法。アラスカ東南部の一部のザトウクジラだけがこの漁法を使います。集団で魚群の下に潜りますが、それぞれ役割分担をします。二頭が潮吹き穴から泡を吐き出しながら、魚群の下を円を描くように泳ぐと、 びっくりした魚は円の中央部に集まってきます。他のクジラが長い胸びれを使って魚を脅すと、魚は怖がって泡でできた「網」の中に集まります。最後に、一頭が長い呻き声をあげて餌の「食べ時」を知らせ、クジラは一斉に水面上に顔を出し、小舟も飲み込めそうなほどの大きな口を開けて、魚を食べます。
写真: Emily Mount