「びびりマーク」と呼ばれる、退氷した岩盤に時折見られる三日月型の割れ目。厚い氷河の下では、数百メートルに及ぶ氷の強い圧力で、岩が岩盤に押し付けられます。研究者によると、びびりマークは、氷河の下で岩が岩盤に押しつけられる不規則な動きに起因するそうです。私には氷河は流動的とも言えるほど徐々に動くように思えますが、数年の探検の間にも氷河の突発的な洪水や氷河上への岩屑なだれを目撃し、氷河が揺らぐことが理解出来ます。そんなことが原因でびびりマークができるのでしょうか。この割れ目を見て、氷河の変化が必ずしも緩やかで予測可能なものとは言えないことを実感します。 写真: Bill Eichenlaub