アレート。アレートとは鋭い山稜のことで、「ナイフの刃」と言われます。それは二つの別々の谷にある氷河の浸食作用によって、両者の間の岩肌が削られて出来た尾根です。写真のアレートの手前側に雪が降るとマルジェリ氷河(Margerie Glacier)に、反対側の雪はジョンズ・ホプキンス氷河(Johns Hopkins Glacier)の一部になります。マルジェリ氷河はグレーシャーベイ(Glacier Bay)国立公園でも一番訪問客が多く、ジョンズ・ホプキンス氷河はマルジェリ氷河以上に見応えのある氷河です。高度が高いため、雪は一年中降りますが、アレートの斜面は非常に急なため、雪は雪崩となって滑り落ち、写真右下に見えるようなひだを形成します。 写真: Richard Becker