Jジョンズ・ホプキンス氷河(Johns Hopkins Glacier)は、グレーシャーベイ(Glacier Bay)国立公園だけでなく世界でも稀に現在前進が見られる氷河です。近くの氷河が後退しているのに、なぜこの氷河だけ前進しているのでしょうか。それは、微気候(地面近くの気層の気候。地表面の状態などの影響を受けて、細かい気象の差が生じる)のためです。ジョンズ・ホプキンス氷河で雪氷量が増す地域は、高度が十分高いため、温暖によって以前より積雪量が増えています。積雪量が氷の融ける量より多いため、氷河が低高度へと流れ、氷河が前進しているのです。それに比べ近くの氷河では積雪量が少なく、その結果氷が融け氷河が後退しています。 写真: Sean Neilson