1968年4月11日、上空から撮影したミューア氷河(Muir Glacier)。遠く左手にはリグス氷河(Riggs Glacier)、遠く右手にはマクブライド氷河(McBride Glacier)の一部が見えます。当時は早春になると、ミューア氷河、リグス氷河からの巨大な氷が冬期に水面に張った氷で閉じ込められ、一面に氷が広がりました。そして解氷が起こると、湾口へ氷がドッと流れ出し、船での行き来が出来なくなります。五月半ば頃には千頭以上のアザラシがミューア入り江(Muir Inlet)深くに集まってきたものでした。多くは妊娠中のメスで氷の上で出産するためです。現在では氷河は後退し、そんな光景はもう見られなくなりました。 写真: Greg Streveler