ギーキー入り江(Geikie Inlet)南部に残る森林は、500m以下の高さでは綺麗にせん断された様を呈しています。そのため、小氷河期の氷河作用が最大であった約250年前のグレーシャーベイ(Glacier Bay)国立公園で、氷のあった最高点を正確に知ることができます。小氷河期には氷のため、この地点以下の生物は姿を消しました。この写真は1960年代に撮ったもので、植物はシトカオルダーが生える段階まで進んでいる様子が見られますが、まだ針葉樹が優勢になる段階には至っていなかったことが分かります。 (シトカオルダーの学名:Alnus viridis、俗名:Sitka alder) 写真: Greg Streveler