グレーシャーベイ(Glacier Bay)国立公園の奥地は道が拓かれていないので、山登りをすると、シトカオルダーの灌木や棘だらけのサーモンベリー(キイチゴ属)の低木をかき分けてやっと広々としたところに出るといった具合です。この日、蚊だらけの低地で汗まみれになっていたので、雪の残る高所に辿り着き、ホッとしました。快晴。この高所にたたずみ、ギーキー川(Geikie River)の堆積物が沈殿しているギーキー入り江(Giekie Inlet)を見下ろし、何とも言えない感慨にふけりました。この写真は、北東を向いてギーキー入り江を見下ろした眺めで、遠く前方にはクリンキット岬(Tlingit Point)、更にその向こうには雲をかぶったライト山(Mt. Wright、1566m)が見えます。右手の一番高いところはクリンキット山頂(Tlingit Peak、998m)です。 (シトカオルダーの学名:Alnus viridis、俗名:Sitka alder) 写真: Bill Eichenlaub