グレーシャーベイ(Glacier Bay)国立公園にはエトピリカ(花魁鳥)と、それより稀なツノメドリ(角目鳥)の二種のウミスズメ科の海鳥がいます。ウミスズメ科の海鳥は小型の太った体格で、小魚の群れをめがけて水中深く潜ります。骨密度が高く体格ががっしりしているため泳ぎは見事ですが、飛ぶ様子は優雅とは言い難いかも知れません。この写真はツノメドリで、白い腹部、黒い羽、鮮やかなくちばし、そして目の脇の「角」で見分けがつきます。その「角」がツノメドリの名の由来ですが、実はそれは羽です。ツノメドリとエトピリカは一緒にいることもあります。ツノメドリは南マーブル島(South Marble Island)とター入り江(Tarr Inlet)で巣を作ることが知られています。 (ツノメドリの学名:Fratercula corniculata、俗名:Horned puffin。エトピリカの学名:Fratercula cirrhata、俗名:Tufted puffin) 写真: Sean Neilson