グレーシャーベイ(Glacier Bay)国立公園でクロミヤコドリの雛がかえるのはたいてい六月上旬ですが、この写真の雛がかえったのは八月でした。それは、親鳥がジョンズ・ホプキンス氷河(Johns Hopkins Glacier)の末端間近に巣を作ったためです。このように湾口から離れたところでは、夏は始まるのが遅く、終わるのが早く、「夏」はほんの数週間しかありません。この写真は、私がちょうど氷山の末端近くでキャンプしていた時に、親鳥のオレンジ色の刀のようなくちばしのアーチの下を雛が歩いているところを撮影したものです。 (クロミヤコドリの学名:Haematopus bachmani、俗名:Black oystercatcher) 写真: Sean Neilson